泰
赤楽茶碗「夕凪」
Chawan — Yuunagi · evening calm
赤楽の肌に、黒釉がゆるやかに流れ落ちる。手に取ると、ほの温かい。
壱拾弐萬円 · ¥120,000
萩焼の窯を受け継ぎ、二十年。私の手から生まれる器は、一つとして同じものはありません。ろくろの回転、土の鳴き、灰の落ち方――そのすべてが、その日の風と私の呼吸によって、静かに決められてゆく。
完璧を目指しません。均整のとれた円より、少し歪んだ縁のほうが、きっとあなたの手に馴染むはずです。
ここでご紹介するのは、今年の春に登り窯で焼き上げた、十六点のうちの四点です。釉薬の流れ、指の跡、窯変の景色――どれも予定できぬものばかり。
赤楽の肌に、黒釉がゆるやかに流れ落ちる。手に取ると、ほの温かい。
銘を付けそびれたままの一点。野の花を一枝、お好みで。
灰釉に苔色を重ねた平皿。和菓子を一つ、乗せてほしい。
二度目の火を潜った器。その傷こそが、この器の景色。
萩の山あいに、小さな登り窯を構えております。焼成は春と秋、年に二度のみ。器の購入、茶会のお引き受け、工房の見学、いずれもお気軽にお声がけください。